まぁ、私は足つぼマッサージとか針治療とかに通って、壁にかけてある経穴図とかみながら「経穴ってのは本当にあんのかねぇ?」と思いつつ粛々とお金払ってる人なんで、「水からの伝言」とか信じている人を笑ったりできないわけだけど、一般人に科学に対するリテラシーってどの程度必要なもんなんだろうね。
「蔓延する疑似科学」なんてよくいわれるけれど、疑似科学と言われるものなんてそこらじゅうに無数にあるじゃない。
アロマテラピーとかリフレクソロジーとかだって疑似科学に含まれるものだろうし、ヒアルロン酸とかコラーゲンとか、化粧品の半分は疑似科学で出来ている気がするし、疑似科学なんて蔓延しすぎてもう日常の一部だよね。
「疑似科学にだまされてはいけない!」なんて言われたって、そんなの数が多すぎてひとつひとつ調べてらんないし、かといってたまたま目に付いた「疑似科学批判」とか鵜呑みにしたって、それは信仰の対象が変わっただけで意味無いんだろうから、結局自分で調べなきゃいけないわけでしょ?
でもさ、頭に詰め込める知識の量には限界があるし、その中からさらにちゃんと噛み砕いて理解できるものなんて本当に少ししかないし、時間は有限だしねぇ。
すべての疑似科学から無縁でいることなんて不可能だと思うんだよね。
最近だと、この記事とか「本当に? これって怪しいんじゃないの?」とか思ったけれど、それだって別に根拠があるわけじゃないし、ただ単に直感的にそう感じたってだけの話しだし。
もうちょっと話が専門的になると、もう判断なんか出来ないよ。
たとえば下の記事とかね。
テレポーテーション型量子計算を世界初実証 NTTと阪大
NTT(持ち株会社)と大阪大学は5月26日、テレポーテーション型量子計算の実証に世界で初めて成功したと発表した。「量子コンピュータの実現に向けて1つの突破口が開かれた」としている。テレポーテーション型量子計算では、遠隔地にいる多者間でテレポーテーションをしながら量子計算が行えるため、量子秘密計算などの暗号通信への応用も期待できるという。
「"実証された"って書いてあるから、まぁ本当なんだろう」ぐらいの判断しか出来ない。(まぁ、この記事はあまりに書き方がアレだけど)
もう少し詳しく説明が載っているサイトみたって……日本語でおk orz
「高度に発達した科学は、魔術と見分けがつかない」とSF界の偉い人が言ってましたけど、一般人に科学と疑似科学の見分けなんて無理りじゃない?
皆そんなに、科学と疑似科学の見分けがついているもんなの?
なんで、こんな記事を書いたかって言うと、たまたまネットで「かなりの確率で疑似科学を信じてしまう人にはこういった自己愛性人格障害を持っている可能性がありそう。」と書いている記事を読んだから。
精神分析もDSMも、かなり怪しげで人によっては疑似科学として批判の対象にあげるものなわけで、疑似科学ってのに批判的な人でも疑似科学から無縁でいることは難しいんじゃないかと思ったのです。
とすると、せいぜい"悪質な疑似科学には騙されないように気をつける"ぐらいしか出来ないけど、でもそれだと、悪質かどうかの判断基準はどうするかってのが問題になるわけで、上記の記事は「水からの伝言」への批判記事なんだけど、水伝なんて「偽善ぽいところが鼻につく」とか「水伝信じた人が"ありがとう"を連呼してウザイ」ぐらいのレベルなわけで、せいぜい男性誌にのっているフェロモン香水程度の悪質さで、社会に対する影響力の大きさから言ったら、精神分析とかの方がはるかに大きいだろうし……「悪質な疑似科学」を判別するのもまた難しいよなぁと。